ゆるり日乗

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99%

短期のバイトと言えど、フルタイムで勤務していると一日があっという間に過ぎる。
ランチでよく一緒になる方はまだ20代で、シングルマザー。
幼いお子さんがふたりいるのに、実家は飛行機に乗らないと帰れない距離だそう。
勤務先は大企業だけれど、彼女は派遣だから会社に守られているわけでもない。
「ま、なんとかなるもんですよ。」とさらっと言う。
その言葉の重みと貫禄に感嘆。

夕食も職場で仲良くなった方やオットと待ち合わせての外食多し。
映画もレイトショーに行ってます。
先日は「それでもボクはやってない」を鑑賞。

日本では起訴されれば99%が有罪、というのは知ってはいましたが、
この映画で描かれる裁判までの流れはほんとうに怖い。
警察という組織の恐ろしさ。司法の矛盾。
淡々とした映画ですが緊張感があり、教科書を読み解いているよう。
これから始まる裁判員制度にも疑問。
人が人を裁くことを否定はしないけれど、
そんな権利も機会もほしくない。

毎日、体が宙に浮くような苛酷なラッシュに揺られながらも、
痴漢に間違えられないように腕を組んだり、両手を挙げているサラリーマンの皆さん、
あなたに、なにかいいことありますように!
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by yo-ru-ha | 2007-02-26 19:27

美の壷

テレビ、地上派で一番見ているのはなぜか、NHK。
一連の不祥事発覚以降、
変わろうとするあまりの迷走が生み出してくれた深夜帯の名番組はたくさん。
「サラリーマンNEO」も面白かったけれど、
ゲリラ的放送で始まった1分ドラマ、「エルポポラッチ」は大好き。
YOUと千原ジュニアが司会だった番組の「めがね男子特集」なんかもツボでした。
教育系も以前よりずっと面白い。
「知るを楽しむ・私のこだわり人物伝」では、香山リカが‘ジャイアント馬場’を、
爆笑の太田が‘向田邦子’を、美輪明宏が‘寺山修司’を、大槻ケンジが‘乱歩’を語り、
それぞれの思い入れや‘私にはわかる!的’なファンとしてのプライドや独自の解釈
「だって好きなんだもーん」という単純な感覚を懸命に披露してくれて面白い。
興味のない回は見ないけど。

そして特に気に入っているは「美の壷」という番組。
主に和モノに対する気楽な美術鑑賞マニュアル。
ジャズをBGMに淡々と紹介されるのは「鉄瓶」「根付け」「風鈴」「切り子」等々。
「夢二の美人画」特集の際には、私が以前から気になっていたこと、
女達が着物のおはしょりの下の腰ひもをチラ見せしている、ことも取り上げてました。
これは実際に着物を着てお出かけする人にはありえない行為ですが、絵のなかの
決してまっすぐ立っていない女達、腰ひものチラ見せでさらに‘隙’を演出しています。
これも夢二の思う女の人の‘のんきな可愛らしさ’のひとつだったんでしょうね。
どの女性もはかなげではあるけれど、ちっとも賢そうに見えないところもね。
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by yo-ru-ha | 2007-02-10 00:04

豆と鬼

節分。
オットと豆をまく。
四季折々のイベントをかかさない実家では、
家中、かなり盛大にまいていたのだけれど、
今では、掃除するのも自分かと思うと、
まきかたも随分、可愛らしくなってしまう。

オーストラリアに住んでいた時、
日本語の授業として、真夏の校庭で生徒達と大はしゃぎで豆をまいた。
鬼役が大人気で、校舎の窓からは何事かと、他の生徒達がのりだして見ていた。

でも、日本の「鬼」について質問されると答えるのが難しい。
悪魔とか怪物、化け物、というよりずっとソフトで曖昧。
まあ、トラ皮のパンツ(ほんとはふんどし)をはいてるんだから
虎よりも強い荒くれ者ってことは確かなんだけど。

絵本で『泣いた赤鬼』を読んだ人はみなそうなのかもしれないけれど
あのお話は、子供心に‘とりかえしのつかない’やるせなさを沸きあがらせる。
私にとって‘鬼’はすごく切ないイメージの生き物でもあるのです。

オットが最後に、ベランダにがっつり豆をまこうとしてるのを見て慌ててとめる。
大人になると鬼よりハトが来るのが怖いのよ。
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by yo-ru-ha | 2007-02-03 23:48

とけない想い


君かへす 朝の敷石さくさくと 雪よ林檎の香のごとく降れ 

by 北原白秋

雪を踏みしめて帰っていくのは、文学史上有名な不倫相手のヒトヅマ。
当時は不倫も犯罪ですが
この歌には恋の真ん中にいる人の
なんとも心地よい切なさがあって
雪がうっすら積もるのを見ると必ず思い出します。
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by yo-ru-ha | 2007-02-02 23:09

ガーリーワールド

久しぶりに料理教室へ。
ここで出会って親しくしていた方のひとりが辞めることに。
以前からご主人の体調が良くないと聞いていたのだけれど、
想像以上に彼女は大変な思いをしていたよう。

昼下がりの料理教室は奇妙に明るくなごやかで
皆さん綺麗で感じ良く、いつもニコニコとしていて
誰も悩みなんて抱えていないように見えるのに・・。
洗い物をしながら眺めた窓の外は雪が舞っていた。

その後、オットとの待ち合わせまで時間があるので、ひとりで映画館へ。
先週、体調悪くて来られなかった「マリー・アントワネット」を見る。
主演はキルスティン・ダンスト。
うーん、このキャスティングにモノ申したい人はたくさんいるでしょう。
「スパイダーマン」のヒロイン役でもお馴染みだけれど
ヒーローが命をかけて救い出すような娯楽大作向きの美女ではないのよね。

でも今回はその鈍くささやキュートな声が生きてました。
そして見所はストーリーや演技ではなく、美術!

王妃としてはひたすら幼すぎ、
理解されない寂しさや虚しさから逃れようと
世界一のパーティ・ガールとして贅を尽くしていく様子、
本物のベルサイユ宮殿で撮影しているのはもちろん、
ドレス、アクセサリー、お菓子みたいにキュートな靴など
デティールが素晴らしく凝っていてそちらに気をとられっぱなし。
特にお子達の衣装の可愛らしさにはうっとりします。

映画としては演出があっさりしすぎているし、
宮廷内だけで生きているマリーを描き
歴史的検証などは??な感じですが
これは社会派作品でもドラマでもありません。
王妃になってしまった女の子のポップな青春映画。
つまらない!と言う方もたくさんいるでしょうが
私は満足。
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by yo-ru-ha | 2007-02-01 00:33