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ゆるり日乗

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言葉の行方。

映画「人のセックスを笑うな」を鑑賞。
原作は文藝賞を受賞した山崎ナオコーラの小説。
私は原作を読んでいたけれど
タイトルと著者名のあざとさに期待すると拍子抜けするかも。
映画は原作とは別の物語になっていましたが
キャストの雰囲気が役にぴったりでそれなりに楽しめました。
39歳の浮世離れした美術講師に永作博美。
なかなかのファムファタールっぷりで
変わらない無防備な童顔にとてもきれいな脚が妙に説得力アリ。
彼女に恋してとめどなく舞い上がる19歳の主人公は松山ケンイチ。
ふりまわされて一喜一憂する姿がキュートで情けなくて愛しい。
そんな彼を見守る女の子に蒼井優。
彼女はほんとに先が楽しみな女優さん。
まなざしや表情に憂いがあって惹きつけられます。
ただ無駄に長いカットが多くてちょっといらっとしました。
なにかを感じさせようとしなくていいから
もっとあっさりコンパクトにまとめてほしかった。


話は変わって
某女性歌手の不適切発言。
アクの強さと愛嬌が絶妙のバランスの女子だと思っていたので
なんだか残念。
配慮にかけたというよりも、
‘腐る’という言葉を使ってしまうセンスが致命的におばちゃん。
制作サイドも甘かったね。
今はネット上ですぐに魔女裁判がひらかれてしまうから。

言葉はほんとに怖い。
受け取った相手のなかで育つから。
大切な人から贈られた嬉しい言葉なら
時が経っても受け取った人の心のなかで何度も反芻され、
一生、その人の自信や支えになる最高のプレゼントになるけれど、
反対に、
トゲのように刺さっていつまでも傷をつくるものもある。
むずかしいね。
by yo-ru-ha | 2008-02-09 23:15