昨秋、実家に帰ったときに母から譲り受けた幾つかの着物。
特に気に入っているのがグレーの紬。
渋めの街着だけど、八掛(チラリと見える裾裏)がなんとも優しい珊瑚ピンク。
そのとりあわせがなぜだかとても新鮮で
以来、ピンク色にすごく惹かれるようになってしまいました。
好きな色はずっとブルーベースだったし、
どちらかというと可愛らしいモノは苦手だったのに・・。
さすがに洋服では、にごりのないおこちゃまピンクなどはどうかと思うので
グレーのトーンが強いものやラベンダー、くすんだ紫に近いモノを選びますが、
ハンカチやランジェリー、人呼んでババシャツの類は遠慮のないピンク色です。
このトシでどうしてこうなってしまったのか・・・。
聞けばピンクにこだわる人間は‘老い’を恐れる傾向が強いらしい。
そう、これはきっと内なるホルモンの叫びなのね・・・。
それなら気の済むまで与え続けるわっ。
そう言えば
来週見に行く予定の映画「マリー・アントワネット」
監督のソフィアが大事にする世界はすごく好きなのでとても楽しみ。
彼女の作品では音楽や雰囲気、
言葉にすると消えてしまう感情や色彩が丁寧に描かれるけれど、
今回の美術はピンクのマカロンが舞うようなハイパーな甘さに期待。